• テキストサイズ

黒子のバスケ*Short Stories2

第40章 Merry Christmas!2013*青峰*


大輝が紙袋から何かを取り出す音が聞こえ、私の手にはめたものはリボンモチーフの白い手袋。

突然の出来事に、私は目を丸くした。

「…え?どうしたの、これ?」

「今日クリスマスイブだろ。…朝買ってきた。」

「じゃあ、今日遅刻したのって…。」

「わざわざ言わすな。…それ買うの、すげー恥ずかしかった。」

こんな可愛い手袋、売っているお店だって女の子向けのお店だろうに。

しかも大輝みたいなのが入ったら、絶対目立つに決まってる。

「…ありがとう。すごい嬉しい!」

「…そりゃよかった。それしてれば、手暖かいだろ。」

確かに。

だけどね。

「大輝と手繋いだらもっと暖かくなるんだけどな。」

「…へーへー。」

顔を覗きこんでも、大輝は俯いて目を合わせてくれない。

だけど口元に笑みが見えて、大輝は手袋をした私の手を黙って握った。

ほんの少しの時間だけど二人きりで過ごすクリスマスイブ。

期待してなかった分、もう幸せな気持ちで胸いっぱい。

帰ったらパーティー楽しめそう!

「なぁ、。今日終わったら、どっか行こうぜ。」

「うん。…でも何で急に?」

「クリスマスイブ、だからだろ。」

…胸いっぱいすぎて、死んじゃうかも。
/ 323ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp