第40章 Merry Christmas!2013*青峰*
ついにクリスマスイブ当日。
プレゼント交換用のものとは別に、大輝に用意していたプレゼントを鞄に潜ませ、胸を弾ませ部活に向かった。
二人きりで過ごせなくても部活で会えるし、皆とのパーティーも楽しみ。
体育館で部活の準備をしていると、部員の皆がぞくぞくとやって来て準備運動を始めた。
…大輝がいない。
またサボりか寝坊かな。
最近はスタートからいるようになってたのに。
「さっちゃん、大輝またサボりかな…。」
「そんなはずないって!今日クリスマスイブだし!電話してみたら?」
お言葉に甘えて電話を掛けても、ただただ呼び出し音が鳴り続けるだけ。
せめて今日は会いたかったな。
私はがっくりと肩を落とし、気を取り直して体育館へと戻った。
11時を過ぎた頃、体育館の重い扉が開く音が響いた。
「チーッス。」
気だるそうな大輝が、体育館に入ってきた。
「おいコラ、青峰ぇぇぇ!てめぇ、遅刻なんていい度胸してんじゃねぇか!」
「はいはい、すんません。アップしてきたから、もうやるわ。」
激怒している若松キャプテンをよそに、大輝はケロリとしている。
若松先輩、ごめんなさい。
遅刻してきたのに、来てくれてよかった!なんてテンションが上がってしまいました。