• テキストサイズ

黒子のバスケ*Short Stories2

第33章 Merry Christmas!2013*赤司*桜井*


待ちに待ったクリスマスの日。

待ち合わせの駅前に時間よりも少し早めに到着した。

夜の寒さに少し身体を震わせて待っていると、不意にふわりと首元が暖かくなった。

「、すまないね。待ったかい?」

目の前に現れた征ちゃんは、夏に会った時よりも髪が短くなっていてどこか大人びて見えた。

「ううん、私もさっき来たところ。…これ征ちゃんのマフラーでしょ?」

「がどこか寒そうに見えたからね。これをしているといい。」

マフラーを私に巻くその手つきは、とても優しくて穏やかで「あぁ、征ちゃんがいる。」とやっと実感できた。

どちらからともなく手を繋いで、キラキラ飾り付けされた街を歩く。

お店を覗いてみたり、一緒にご飯を食べたり。

ただそれだけのことなのに、隣に征ちゃんがいて、メールでも電話でもなく直接顔を見て話せる幸せをひしひしと感じる。

華やかな町並がその感情をより昂らせる気がする。

「…そういえば行きたいところがあるんだが、行ってもいいかな?」

「うん!」

/ 323ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp