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黒子のバスケ*Short Stories2

第3章 ボーイズトーク*木吉*桜井*笠松


<桜井>

「お前もいんのか?…彼女。」

笠松は桜井にまさか、という表情で問い掛けた。

「あ…はい。こんな僕に彼女なんてスミマセン!」

「もしかして…あいつか?」

笠松は少し離れて桃井と話をしている女の子を指した。

すると、彼女は視線に気づきニコリと微笑んだ。

「あ!僕彼女にお弁当届けてくるので、一旦失礼しますね。」

そう言うと、桜井はピンク色の紙袋を握り締めて彼女の元へ息を弾ませ駆けていった。

「…普通逆じゃねぇか?」

笠松は少し首を傾げてポツリと呟いた。

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「ちゃん、そろそろお昼ですよね?」

の元へ辿り着くと、桜井はピンク色の紙袋を彼女に手渡した。

「良くんわざわざ持ってきてくれてありがとう!今日はどんなのかなー?楽しみ!」

は紙袋の中を覗き込み、うきうきした様子が手に取るように伝わってきた。

「今日はお花畑をイメージして作りました。かなりの力作ですよ!」

「早く開けたいっ!それじゃあ…はい!良くんの分!」

はチェック柄の紙袋を桜井に渡した、

「ありがとうございます!ちゃんのお弁当は何だかほっとする味がして好きなんです。」

「良くんのみたいに凝ったものは作れないからね。…でも、そう言ってもらえて安心した。」

いただきますをして、それぞれお弁当箱の蓋を開けた。

「うわぁ…!色とりどりできれい…!おかずもお花の形になってる!」

「あっ!僕が前に好きだって言ったカボチャフライ!嬉しいなぁ!」

「ちゃん、口開けてください。あーんって。」

「…え!?あ、…あーん。」

桜井はが開いた口にフォークに刺したフライを入れた。

「これ…カボチャフライ?…美味しい!」

「僕も作ってみたんです。…だけど、ちゃんの味にはならなかった。やっぱりちゃんの料理じゃないと落ち着かないみたいです。」

「良くん…。」
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