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黒子のバスケ*Short Stories2

第3章 ボーイズトーク*木吉*桜井*笠松


<木吉>

「おう、!来てくれてたのか。」

「来てくれてたのか、じゃないよ…。さっきの試合、また無理したでしょ!」

二人のやり取りを唖然として眺めている中、桜井が木吉に尋ねた。

「あの…木吉さん。この人は…。」

すると、木吉はへらりと頬を緩ませての頭にぽんっと手を置いた。

「ああ!俺の彼女でリコの友達だ。」

「木吉!お前彼女いたのか!?」

笠松は驚いて身を仰け反らせた。

「あ、そっか。学校だと皆知ってるからこんなに驚かれるの久しぶり。…そうだ!鉄平テーピングしてあげるから、ちょっとあっちのベンチ座って!」

小さなが、大きな木吉を引っ張っていく姿が少し微笑ましかった。

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木吉をベンチに座らせ、はポーチからテープを取り出した。

「足治ってないんだから、あんまり無理しちゃだめって言ったでしょー?」

「いやぁ、な。楽しくて、つい。」

手慣れた様子でくるくるとテープを足に巻き付けていく。

「は俺の専属マネージャーだな。」

「鉄平が不器用すぎるから上手になっちゃったの。試合とかの度にリコに呼ばれるんだから。」

呆れながらもどこか嬉しそうな顔をしているの頭を木吉はよしよしと撫でた。

「いつもありがとな。がいてくれるから、俺は安心してバスケやれる。」

「…だって心配だけど、鉄平がバスケしてるの…格好いいし。」

は恥ずかしいのか、目線を横に向けている。

木吉は彼女がずっとその存在を口に出さない大きな紙袋に目を向けた。

「は素直だなぁ。…素直ついでに、その紙袋に入ってる弁当くれないか?腹減っちまった。」

「気付いてたの!?…もー!本当にあざといんだから!」


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