第24章 Merry Christmas!2013*実渕*花宮*
<花宮>
今日は世間も浮かれるクリスマスです。
一応恋人と呼べる存在がいる私ですが、先日こんな質問をしたところぶった切られました。
「ねぇ真?あの、さ…クリスマスってどうする?」
「あぁ?お前はいつからキリスト教徒になったんだ?浮かれきってんじゃねぇぞ、バァカ!」
終了のお知らせです。
クリスマスも関係なく、今日も体育館ではバスケ部の練習中。
私はバスケ部マネージャーなので、必然的にクリスマスを彼と一緒に過ごしています。
今日も彼は監督兼主将として、飄々とプレイしている。
いつもと何も変わらない。
部活が終わったら、何だかんだ私を家まで送ってくれるくらいかな。
あの真がそこまでしてくれるようになっただけでも、進歩と思うしかない。
「悪童」の異名を持つほどひねくれていて、そのくせ器用に世渡りしていると思えば、本当は不器用でうまく感情表現できないだけ。
そんな彼に恋してしまった私も相当変わり者だと思う。
はぁ…っと一つ溜め息をつくと、真に頭を叩かれた。
「おい、。練習中に辛気くさい顔してんじゃねぇよ!」
…あなたのせいなんですけど。