• テキストサイズ

黒子のバスケ*Short Stories2

第24章 Merry Christmas!2013*実渕*花宮*


クリスマス当日は、WCというバスケの大きな試合の真っ最中。

試合を応援しに行って、バスケしてる玲央の格好いい姿を見られて満足。

その後待ち合わせ場所に現れた玲央は、ジャケットタイプのコートにマフラーを巻いて、細身のパンツを合わせていた。

「ごめんなさいね。試合の後だからちょっと汗臭いかもしれないわ。」

「全然!玲央はいつもなんかいい香りするもん。…私服持ってきてくれたんだね。」

「当たり前じゃない。だって今日はクリスマスデートだもの。だって可愛い格好してきてくれてるし、ね。」

わざわざ私服に着替えてくれた玲央の気配りと、私が少しおめかししていることにも触れてくれた優しさに胸がときめく。

連れていってくれたのはちょっとおしゃれな夜カフェ。

玲央は前々から予約してくれていて、スムーズに席へと案内された。

クリスマス限定のプレートは見た目がとても可愛くて、二人とも写メ撮ってから口に運んだ。

美味しいね!って同じものを笑顔で食べられることだけで、何だか胸が一杯になる。

もちろん、デザートにケーキと紅茶も頂きました。

話も弾んで、もっと一緒にいたいけれど、そろそろ帰らないと部活で宿泊している玲央の門限に間に合わない。

「帰りたくないなぁ…。」とぽつり呟くと、玲央は優しく微笑んで私の手をきゅっと握って口を開いた。

「ねぇ、今日はこっそり部屋に来ない?二人きりになりたいわ。」

忍び込む勇気は必要だったけれど、断る理由なんてなかった。



/ 323ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp