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黒子のバスケ*Short Stories2

第24章 Merry Christmas!2013*実渕*花宮*


<実渕>

「あ、このネックレス可愛い!」

「そうね、っぽいわ。あら…このリング素敵。」

「わかるわかる。シンプルだけどオシャレだね!」

クリスマスも近付き、雑誌の「クリスマスプレゼントにおねだりするなら、これ!」特集に釘付けになっている私たち。

一見ガールズトークだけど、話し相手はれっきとした私の彼氏。

女の子よりも言葉遣いは丁寧だし、仕草一つ一つもうっとりするくらい綺麗。

最初は憧れとして見ていたけれど、とても気配りが出来て女の子に優しい紳士的なところや、バスケしている時の真剣な表情のギャップにクラリ、ときてしまった。

最初は玲央が私を好きだなんてあり得ない!なんて思っていた。

だけど突然私が「好き。」と口にすれば、頬を染めて嬉しそうに「私は大好きよ。」なんて返してくれるところなんかに愛を感じるから、今はもう大丈夫。

「このパレットの口紅素敵な色ね。に似合いそう。アイシャドウの色も可愛いわ。」

玲央がそう言って指差したのは、クリスマス限定コフレのページ。

キラキラ華やかなパッケージの化粧品がずらりと紹介されている。

指の先を見てみると、それはピンクベースのアイシャドウと淡いピンクにラメが散りばめられた口紅がセットされたメイクパレットだった。

パッケージのデザインもまるで魔法の本のようで、とても乙女心をくすぐられる。

「確かに可愛いけど…私口紅つけたことないんだよね。」

「普段は使う機会が少ないからこそ、ここぞという時に塗ると効果があるんじゃない?」

玲央は部活が休みの日なんかは、自分でメイクしている。

自分の魅力がわかっているのか、玲央のメイクはナチュラルなんだけど、どこか色気が感じられる。

「玲央は将来メイクアップアーティストになればいいと思うよ。絶対向いてる!」

「あら。がそう言うなら頑張ってみようかしら。」

玲央の綺麗な顔が綻ぶと、何だか私も幸せな気持ちになれる。

クリスマスプレゼント何にしようかな…。

私はさっき玲央が薦めてくれたパレットに目を移した。

「あ…。」

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