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黒子のバスケ*Short Stories2

第23章 好きで、好きで、好きで*黄瀬*


昼休みは必ずっちと一緒に屋上でご飯を食べる。

毎日俺の分もお弁当を作ってくれて、それがまた最高に美味しいっス!

「っち体育頑張ってたっスね!」

その話題に触れた瞬間、っちは恥ずかしそうに俯いた。

「もー!あんなに見なくていいって…。ちゃんと授業聞いてなよ。先生に怒られなかった?」

「…怒られて、放課後課題やってからじゃないと部活行けないっス……。」

「え!?…一緒にいられる時間減っちゃうじゃん。」

少し項垂れて唇を尖らせてっちが呟いた言葉を俺は聞き逃さなかった。

「っち、ごめんなさい……。でも、っちに見とれちゃったんスよ。」

寂しそうなっちの表情が愛しくて、腕の中にその小さな身体を収めた。

「…人いる?」

「見える範囲にはいないっスよ。いても見せつけてやればいいっス!」

「…バカ。」

っちも俺の背中に腕を回して身体をもっと寄せた。

甘えんぼだけど恥ずかしがりだから、人前では自分から絶対に俺にくっつかない。

そういうところも可愛くて大好きっス!


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