第23章 好きで、好きで、好きで*黄瀬*
授業中ふと窓の外に目をやると、っちのクラスが外で体育をやっていた。
大勢いてもっちならすぐに見つけられる。
何で体操服着てても、あんなに可愛いんスか?
友達と一緒に楽しそうにはしゃいでるのに、ちょっと妬いちゃうのは重いんスかね?
運動はあんまり得意じゃない、って言っていたけど、一生懸命走っている姿も惹かれて応援したくなる。
「っち、頑張れ!」
外に向けて手を振ると、走り終わったっちも俺に気付いてくれて手を振ってくれた。
あー!ヤバい!!ドキドキする!!
「黄瀬…お前授業中に外ばかり見られるほど余裕なのか?人の応援してる暇があったら、もっと集中しろ!」
…怒られた。