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黒子のバスケ*Short Stories2

第21章 旦那様は王様です*青峰*


体もすっかり温まり、あの言葉通り二人で夜ご飯の支度をする。

久々に鍋でもしようと思ったけど…ガスコンロ使わないと思って、踏み台使わないといけない棚の一番上に片付けたんだった。

大輝に頼もうかと思ったけど、テーブルの準備をしてくれているし踏み台の方が近くにある。

「よっ…、と。」

少し高い踏み台に上がりガスコンロとボンベを取り出そうとする。

だけど結構奥の方にしまってあって、物を出していかないと取れなさそう。

「、あと俺がやるからどけ。」

私の様子に気付いた大輝が踏み台で背が高くなった私を見上げていた。

「奥にあるから大輝でも無理だよ。私が中の物出していくから、大輝受け取って。」

邪魔なものを取り出して、必要だったガスコンロとボンベも手渡して、出したものをまた戻して。

降りようとしたら、大輝が腕を伸ばして待ち構えていた。

「危ねぇだろ。…ほら。」

大輝に抱き付くようにして、台から降ろしてもらった。

すると頭をごつんっと軽く小突かれた。

「もっと俺に頼れ。危なっかしいんだよ、お前は。」

そんなに柔じゃないんだけどな。

まぁ、我が家の王様は自信家だからね。

思う存分お言葉に甘えさせてもらおうっと。

青峰家家訓その四。

「危険なことはするな。するくらいなら俺に頼れ。」

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