第20章 君に呼ばれるとなぜか*小金井*
何度かこうして二人で帰ることもあったけど、最近二人きりになると何だか少し緊張してドキドキする。
意識していることに気付かれないように、咄嗟に話題を出した。
「今度はさ、実際にプレイの練習相手になってくれない?いっぱい教えてもらったから実践してみたいんだ!」
「うん!…あ、でも私で大丈夫かな?」
が少し不安げな表情を浮かべたけど、俺はに教えてもらいたかった。
「もちろん!人数的に、水戸部とかにも手伝ってもらおっか。」
「そうだね。コガくんは水戸部くんの言ってることわかるから、すごいよね!」
「中学から一緒だからねー。何となく分かるようになっちゃった。」
…ん?何かいつもと違う。
でも俺の聞き間違いかもしれないから。
「そういえばツッチー絶対デートだよね!いいなー!」
「ね!羨ましい!土田くんの彼女の写真今度見せてもらおうね。」
「羨ましい」ってことは、そういう相手はいないってことかな?
…ちょっと踏み込んで聞いてみてもいいかな?