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黒子のバスケ*Short Stories2

第20章 君に呼ばれるとなぜか*小金井*


毎日毎日、部活に部活、そのまた部活。

中学で水戸部がやってるの見て、「すげー!カッコいい!」って思ったのがきっかけ。

高校から始めたバスケは、難しいけどパスやシュートが少しずつ出来るようになると、どんどん楽しくなっていった。

水戸部もいるし、日向や木吉に伊月、カントクやツッチーもすごく良い奴らで一緒にプレーするのが本当に楽しい!

そんなある日、カントクが一人の女の子を連れて体育館に入ってきた。

「みんな!今日からバスケ部にマネージャーとして入部するさんよ!、皆に挨拶してくれる?」

カントクに促されると、その子はうん、と頷き真っ直ぐに俺たちの方を見つめた。

「え…と、です。リコや日向くん、伊月くんとは同じ中学でバスケ部に入ってました。マネージャーは初めてですが精一杯頑張ります!よろしくお願いします。」

その時はぎこちなく笑顔を浮かべて緊張していただったけど、明るくて穏やかな性格ですんなり皆と打ち解けた。

はバスケ経験者ということで、練習後に俺とツッチーにバスケのルールやテクニックについて教えてくれることになった。

毎日の練習後に体育館の舞台の上で授業をしてもらうのが日課になっていた。

「…でね、こうやって片側に寄って相手を引き付けることで、特定のプレイヤーがスペースを使いやすくなるの。」

小さなホワイトボードに磁石を置いて目にも分かりやすく説明してくれるに、思わず感心してしまった。

「すごいなー!の説明めちゃ分かりやすい!」

「うん、確かに。」

「そんなことないって!小金井くんも土田くんも飲み込み早いからだよ!」

照れくさそうに顔を赤くして首を横に振るが、最近何だか可愛いなって思う。

「あ、もうこんな時間か。…ごめん!俺、ちょっとこの後約束があって…。」

ツッチーが体育館の時計を見て、慌てる様子を見ると、きっと約束の相手は彼女なんだろうな。

「俺が送っていくから大丈夫!また明日ね!」

「彼女さんによろしくね。気をつけてね。」

も気付いていたみたいで、ツッチーは照れくさそうに体育館を後にした。
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