第2章 宿題(黒尾)※
「スカート脱がねぇとシワになるぞ」
そう言われてもやはり恥ずかしくて躊躇していると「なんだ、脱がせて欲しいんならそう言えよ」と黒尾がニヤニヤしてたので、カッとなって脱いだ。
「オマエのその性格…面倒臭さが一周回って寧ろ扱いやすいよな」
黒尾は私を引き寄せると下着を脱がせて机に座らせた。
肌が直接机の天板に触れてヒンヤリとする。
そしてそのまま奴は慣れた手つきで自分の物を出し、半透明に透き通った避妊具をつける。
場馴れしたその余裕な素振りが堪らなく嫌だった。
「なんだよ、俺が初めてじゃねぇのがそんなに不満かァ?」
「別に」
私はぶっきらぼうに答える。
「やっぱ可愛くねえなァ。…なんで俺惚れたんだろ」
小さく笑いながら、優しく頬に触れるようなキス。
それから「挿れるぞ」と声がして。
持ち上げられた右足がぐっと開かれ、ゆっくりと黒尾のモノが中に入ってきた。
指と違って、痛くて苦しい。
「……うっ、い…」
「スマン、痛ぇか?」
私の涙を指で掬い、黒尾の動きが止まる。
「い…たく、ない」
私はまた嘘をついた。
今ここでやめないで欲しいから。
それは他の女子への嫉妬なのか、女馴れした奴に対しての反抗なのか、はたまた単純な興味なのか。
私は黒尾の首に手を回す。
「…黒尾が、欲しい」
奴が一瞬驚いて、でもすぐにいつものニヤけ顔に戻った。
「くれてやる、俺の全部」
引貪る様に唇を重ね、また黒尾が奥まで進んでくる。