第1章 1.ゆらり×ゆらり×出会い
雷はゴン達と歩調を合わせながらタシタシと音をさせて早足で歩いている。
サクラは見逃さなかった。
自分が現れた途端キルアが怪訝な表情をしたことに。
何かを間違ったのだろうか?そんなことを考えながら、ゴン達と会話を交わす。
4・5時間も走っただろうか?レオリオに余裕が無くなってきた。
しゃべる気力も失せ、荒い息を吐く。
足を止めたら最後、へたり込んで動けなくなってしまいそうだ。
ゴンが気を使ってこまめに声を掛ける。
そんなレオリオが足を止めた。
荷物を置いて、両ひざに手をついて動けない。
「レオリオ!」
「ほっとけよゴン、遊びじゃないんだぜ」
足を止めたゴンをキルアが窘める。
「大丈夫。レオリオは立ち上がりますけん」
サクラが、言うのと同時にレオリオが叫びながら走り出した。