• テキストサイズ

ノーゲームノーライフ

第4章 『 』との出合い


俺は出来るだけ優しく話しかける。
「あー、怖がらせたならごめんね?
それに何も取らないし話がしたいだけだからそんなに怯えないで、ね?」
俺がそう言うと分かってくれたのか男の方が
「ほんとうか?分かった。話って何だ?」
と言って立ち上がり聞いてくるが、女の子の方は男の背中に隠れたままである。
「まずは自己紹介をしよう、呼び方が分からないと色々不便だし。
俺は氷麗・白山。気軽に氷麗と読んでくれ。」
俺が言うと男の方も話し出す。
「わかった。俺は空こっちのは妹の白だ。」
空がそう自己紹介すると空の背中に隠れていた白が
少し顔を覗かせ
「よろ、しく。」
と、消えそうな声量で話しかけてきた。
「うん、よろしく‼ちょっと聞きたいんだけど何で空から降ってきたの?」
俺がそう聞くと、降ってきた原因を教えてくれた。
「なるほど、部屋でゲームしてたらメールが届いて中に入ってたゲームで相手と勝負したら勝ったのはいいが、それがテトって名乗る神様で此方に連れてこられたと。」
俺がそう確認すると空は頷き
「あぁ、信じられないだろうけど本当のことなんだよ。」
と言った。
俺は状況や方法は違うが空達と似たような境遇なので信じると空達に言った。
「本当に信じられるのか?自分で言っといて何だが到底信じられるような内容じゃあ無いだろ?」
空は俺にそう言った。
「あぁ、空達が嘘をついてるようには見えないし、
俺も似たような境遇だから。」
すると空が俺に俺もテトとゲームで勝負して勝ったのかを聞いてきた。
俺はテトとは会ったことが無いことや、今は整理などが出来ていないため整理が付いたら話すと約束した。
そしてこれからどうするのかを話し合った。
「ここが何処だか分からない以上、迂闊に出歩くのは危険だがこんな辺境に人が来るとも思えない。
ここは意を決して進むしかないな。」
俺がそう言うと空が
「いや、さっき落ちてくるときに視界の端にだが街見たいのが見えた。確か方角は…あっちだな。」
と言って指差した方には道のような、だけど人が通っているとは思えない道の先を差した。
「なら所持品を確かめてから行こう。」
俺が言うと空と白が頷き所持品の確認が始まった。
/ 27ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp