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ノーゲームノーライフ

第5章 挑む者挑まれる者


空達の意義の声に会場がざわめく。

「あ、あなた方は此の方にゲームを挑まれると?」
一人の高官らしき老人が問う。
空はニヤリと笑い悪役のような顔で頷く。

「あぁ、そこにいる間者様にゲームを挑む」
空が言うとまたもや会場がざわめきだす。


すると国王になろうとしていた少女が声をあげる。
「ゲームをするのは構わないわ。
だけど、私が間者?笑わせないで。私が間者だと言うからには証拠があるのよね」
そう言って空達を睨む。

それを見ていた俺は周りに気付かれないように目標の人物に近づく。

「証拠か。証拠はないだけど
本来ここにいるはずのないエルフ様ならここにいるけどな」
俺は空がそう言うと同時にフードを被っていた人物のフードを取り、素顔をさらすとそこにはエルフがいた。
そのエルフはすぐにそこから逃げていく。

周りが騒ぎだすが少女、クラミーは焦ることなく反論する。
「私がさっきのエルフと結託していると?それはあなた達の想像でしょ?」


「確かにそう言われればそうかもな。
でもここに居るはずのないエルフが居たんだからそう思われても仕方ないよな?」
氷麗はそう言いながら空に近づき周りに聞こえないように話すと会場から出ていった。





とある森のなか、先程のエルフが鏡のようなものでつい先程始まったゲームを見ていると、後ろに気配を感じた。
「そこにいるのは誰なのです?
とっとと出てきてほしいのですよ」
すると茂みから一人の男が出てくる。

「貴方はさっきの。いったい何故ここに居るのす?」
エルフはそう言うとこちらを睨み付け警戒心を引き上げる。

「何故って、話をするためだよ。それ以外は無いもないから警戒心を解いてほしいんだけど」
俺がそう言うとエルフは警戒心を解かないまま
話してくる。
「話をするだけ?信用出来ないのですよ。
まぁ、人間種では私たちには敵わないですが」

そう言うとエルフは警戒心を完全とは言わないまでも警戒心を下げた。
俺はそれを見計らい話しかける。


「じゃあ自己紹介をしとこうか。いつまでもエルフとか人間種とかだと言いにくいからね。
俺は氷麗、白山氷麗って言うんだ。そちらさんは?」

エルフは少し考えたあと名乗り始めた。

「私のことは、そうですねぇ…フィーと呼んでくださいなのですよ」
そう言うとフィーは微笑んだ
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