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ノーゲームノーライフ

第4章 『 』との出合い


「ここは確か…」
俺がそう呟くと後ろから声が聞こえてきた。
《やあ、また来たのかい?君も懲りないねぇ。》
振り返るとそこには真っ白な輪郭をした真理が居た。
真理は何処か愉快そうに笑いながら此方を見ている。
「真理…錬成はどうなった、、、」
俺がそう言うと真理が笑って言う。
《もちろん失敗したよ。》
真理がそう言うと俺は膝から崩れ落ちた。
「そんな、失敗、した?
嘘だろ?何で、、エドワードの時は成功したじゃないか‼なのに、なのに両親の時は失敗した?、、、
ふざけるな‼どうなってるんだよ‼」
俺が取り乱し、声を荒げていると真理が説明してきた。

《あの時は俺も成功するなんて予想もしていなかったよ。でも予想なら出来る。
あの時はエドワード・エルリックが死んでから君が直ぐに人体錬成をしたから魂がその場に留まってい出来たのかもしれない、とかね。
だが今回はお前の両親は遠くで死に魂が近くに無かった、だから近くの魂を引き寄せ、定着させてしまい失敗した。》
真理がそう言うと俺は膝から崩れ落ち目の前が黒く染まる。



少しして真理が話しかけてきた。
《君には人体錬成の対価として別の世界に行ってもらうよ。そして俺を楽しませてもらう。》
真理がそう言うと扉が開き無数の黒い腕に引きずられ抵抗すらできずに俺は扉へと引きずり込まれた。


《さぁ、俺を十分に楽しませてくれよ。》
扉が閉まる直前にその言葉が聞こえてきて完全に扉が閉まった。








俺は気が付くと地面に倒れていた。
空にはどうゆう原理か島が浮き、ドラゴンが空を飛んでいる。
そんな光景を目にしても何をする気にもなれずに腕を目頭に当ててひたすら泣いた。涙など出ないくらいに。



ふとビデオレターで両親が言っていたことを思い出した。
《辛くて逃げ出したくてどうしようもないこともたくさんあるだろうけどちゃんと向き合って1つずつでも解決して行けるような大人になってね。

自分が決めたことは曲げないで貫き通しなさい。》

その言葉を思いだし、俺は両親の分まで生きて行こうと決めた時、何処からか声が聞こえ始めた。
「?声?」
ここは見渡す限り町などは無いし人が来るとも思えない。
そんなことを考えている今も声は大きくなってきている。
「~~~~どーいーてーー‼」
声は上から聞こえてくる。
不思議に思いながら上を見ると人が降ってきていた。
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