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ノーゲームノーライフ

第4章 『 』との出合い


俺はそのビデオレターを再生した。
そこには両親が亡くなる前に撮影したと思われる映像が流れ始めた。


《……セットよし、ちゃんと撮れてるかな?
ンンッ、氷麗、18歳の誕生日おめでとう!
氷麗ももう18歳で大人の仲間入りだね!氷麗は18歳になってやりたいことはあるかな?まだやりたいことを見つけられてるかわからないけど私達は氷麗のやりたいことを心から応援するよ。これからも辛くて逃げ出したくてどうしようもないこともたくさんあるだろうけど、逃げ出さないでちゃんと向き合って1つずつでもいいから解決して行けるような立派な大人になってね!私からはこれくらいかな!
次はお父さんよ‼ほら!

あー、お父さんの言いたいことは大体お母さんが言ってくれたから1つだけ言わせてもらうよ。
自分が決めたことは曲げないで貫き通しなさい。
それができてこそ男だからね。私達の子供だからそれくらい出来るだろう?あと、氷麗にも彼女が出来るだろうから出来たら彼女をしっかり守れるように強くなってくれれば嬉しいかな。
遅くなったけど誕生日おめでとう。

もう、お父さんは固いわねぇ。
氷麗、誕生日プレゼントは凄いものを持って帰ってあげるから楽しみにしててね。
それじゃあまたね。お留守番よろしくね。》



ビデオの中の両親は笑顔でそう言ってビデオを止めた。
俺の目からは涙が止まらなかった。
「お父さん、お母さん、プレゼントも何も要らないからちゃんと帰ってきて欲しかったよ。
……お父さんお母さん少しだけ待っててね。」
そう言うと俺は家を飛び出しスーパーに向かった。
人体錬成に必要な大人の人間二人分の原材料を買い
家に帰ってきてから直ぐにリビングにあるテーブル等を避け、錬成陣を書いた。
1人分の原材料を錬成陣の中心に置き錬成を始めた。
錬成途中に異変が起こり気が付くと俺は真っ白な空間で1つの大きな扉があるところに居た。
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