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ノーゲームノーライフ

第4章 『 』との出合い


「それは両親が旅行先から送ってきたものだったんだよ。それを見て決意して錬成したけど失敗して、今ここにいるってとこかな」
俺が話すとステフは涙を流し、空達は黙ってしまった。


白が「……ごめん、ね?」と謝ってきたが俺は謝られる意味がわからなかった。
俺が話すと決めて話したことであり、話したくなければ話さなければ良かったことなのだから。
「謝らなくていいよ。俺が決めて話したんだから」
「……で、も…」
白は下を向いてしまった。
俺は白の頭を撫でて話す。
「それに、父さんと母さんが残してくれた言葉があるからそこまで辛く無いよ。俺の記憶に両親がいる限り、俺の両親は死んでないからね」
俺はそこまで話すとふと気配を感じ、立ち上がりドアを睨み付ける。


「さてとそこで盗み聞きしてる奴はどういうつもりかな?」
俺は先程の話を聞かれていたと思うと怒りが沸いてきた。
空達を信用して、意を決して話したことをどこの誰かも分からないやつに聞かれるのは我慢ならなかった。
すると扉の影から子供が出てきた。


「嫌だなぁー。たまたま聞いちゃっただけじゃないか。そんなに怒らないでよ」
子供はそう言うとヘラヘラしながらこちらに歩いてきた。
「どこから聞いていたんだ?さっき気配を感じたとき、わざと気配を探らせたように感じたんだが」
「もちろん最初からさ、なかなか面白い話だったよ
もちろんわざと探らせたんだよ。魔法を解いてね。
それに僕は君をよんでないのに何でいるのかと思ったら、真理にこっちに飛ばされたんだね」
子供は興味深そうにこちらをじろじろみてくる。
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