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ノーゲームノーライフ

第4章 『 』との出合い


「しかし、氷麗がNARUTOの世界に行ったことがあったってのが驚きだな」
「俺はあの世界が本として出ていたことが驚きだよ」
「そりゃあそうか。俺もあんまり現実味が湧かないな。
でもその眼があれば幻術かけられても見破れるし、こっちもかけることが出来るから俺等にとってはありがたいな」
空はそう言うと伸びをして横になる。
白は空に寄り添うようにして同じくベッドに寝た。

「まぁ、この話はここまでにしてそろそろ寝ようか。
話し込んじゃったし、時間も時間だからね。」
「あぁ、俺ももう限界、だ」
そう言いながら空は寝てしまった。
白も「……こんど、こそ、…おやす、み」といってすぐに眠った。



そんな二人を見ながら俺は微笑んだ。
俺に兄妹はいないが二人は理想の兄妹だとわかる。
信頼し、信頼される。これが理想じゃないなら
どのような兄妹が理想なのだろうかと思う。
……まぁ、どちらも少し、いや、結構お互いに依存しているように見えるがお互いにとっては体の一部のようなもので、切っても切れないのだろう。
そんな二人を少し羨ましく思う。

「俺もそろそろ寝るか」
俺はそう呟き、座って壁に寄りかかり今度こそ深い微睡みの中へと入っていった。








翌朝、俺は鳥のさえずりで目を覚ました。
二人を見るとまだ寝ているようで寝息をたてている。
被り布団がずり落ちていたのでそっと二人に被せ、外に出る。
酒場兼宿屋を出て人気のない少し開けた所に来ると
向こうの世界で毎日やっていたシャドー組み手を始めた。



シャドー組み手を始めてからしばらくして、ふと建物の影から人が見ていることに気がついた。
(しまった、見られてることに気付かなかった。
この世界に来て危機感が薄くなったのかな。)
そう考えながらこちらを見ている人を警戒しつつ
出てくるように促す。
「そこに隠れている奴、出てこい。
出てこないならこちらから行かせてもらう」

そう言うと建物の影から出てきたのは昨日知り合ったステファニーだった。
「ステファニーか。どうして影から見てたんだ?」
俺がそう訪ねるとステファニーは気まずそうに話し出す。


「すいませんわ。待ち合わせまではまだ時間があったのですが、落ち着かなくて早く出てきたら此方に歩いて行く貴方が見えましたので気になって、、」
ステファニーはそう言うと下を向いてしまった。
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