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ノーゲームノーライフ

第2章 プロローグ


「あなたはここで終わりです。せめてもの情けで苦しまないように一瞬で殺してあげますよ。」


そう言って目の前の子供は歪んだ笑顔を此方に向けてくる。こいつは外見は子供だか人間ではない。人間のように見えるがこの子供はホムンクルス、所謂人造人間だ。

このホムンクルスはプライドと呼ばれ影を操って攻撃してくる。
俺はそんな化け物と戦闘している。

俺はキンブリーが起こした爆発に巻き込まれ鉄筋が刺さって死んでしまったエドワードを助けるために人体錬成という最大の禁忌を犯しホムンクルス達の言う人柱になった。
俺が人体錬成をしたのはホムンクルス達にはバレてはいないため俺が人柱候補だと気付かずに消しに掛かった。
そして戦闘になったが脇腹を鋭利な刃物のようになった影でバッサリとやられ、さらに地の利を利用され追い詰められ今に至る。



「マジ痛い呼吸辛い力入らないもう戦えない
だから見逃してくれない?飴ちゃんあげるから。何ならガムもつけてあげるから…。」


俺はそう言いつつ背後の壁に背を預け力が入らず座り込む。


「そんなものに僕が釣られると思っているんですか?」


ホムンクルスのプライドが此方に歩みを進め殺気を込めてそう答えるが顔は涎をだらしなく滴らせている。



「延命の余地はありません。安心してください一瞬で殺してあげますよ。あと、飴は貰っておきます。」



そう言うとプライドは影を刃物のようにして此方に勢いをつけて降り下ろした。


「クソッタレガ、しかも飴はちゃんと貰うのかよ。」



そう呟いた時に俺は首を影で切られ暗闇の沼に沈んでいった。
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