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ノーゲームノーライフ

第4章 『 』との出合い


「よし。じゃあゲームは神経衰弱で良いか?」
俺がそう聞くとステファニーは
「ええ。完全な運勝負と言うことですわね」
と言いトランプを出してきた。
俺はその事についてなにも言わず
「ルールは簡単、カードを多く持っていた方の勝ち。もしめくったカードが揃ってたらそのまま続けられる、でいいかな?」


そのルールにステファニーも頷き床にトランプを置こうとするが、その前に俺は今考えていたことを実行することにする。
「ちょっと待って。床にトランプを並べるのは汚れちゃうからテーブルを用意しよう」
そう言うと空と白がつっ込んできた。
「おいおい、この部屋にはテーブル何て無いぞ?
他の場所から持ってくるのか?」
と空。
「……氷麗、…どこか、ら……もってくる、の?」
と白。
俺は、まぁ見ててよ。俺の技を見せてあげるからさ!と言い手を合わせ、地面に手をつく。
すると眩い光と稲妻が走り先ほどまで何も無かった所にはテーブルがあった。
「ね?すごいでしょ?」
俺がそう聞き空と白、ステファニーを見ると呆然としていた。


「あれ?おーい」
俺が空と白の前で手を降ると、ハッ‼としたように二人が動きだし、質問してきた。
「お、おい!氷麗‼今のはなんだ!?」
「……な、に……いまの」
俺は二人にこのゲームが終わったら話すと言い、ステファニーに向き直り言う。
「悪いけどトランプを見せて貰うよ?細工とかされていないか確認したいからね」
俺がそう言うとステファニーは戸惑いながらトランプを渡してきた。
俺はそれを一通り見てステファニーに返す。
「細工はされてなかったし始めようか」
「え、えぇ。……そうですわね」
トランプをシャッフルしているステファニーの手元を凝視し、テーブルにトランプを裏側にしたまま並べる。
順番はコイントスで決め、俺が先行、ステファニーが後攻となった。
「じゃあ始めよう。『盟約に誓って‼』」
そしてゲームが始まった。




そしてすぐに勝負がついた。
結果は……俺の圧勝。
俺の獲得枚数54枚
ステファニーな獲得枚数0枚

ステファニーはズルですわ‼と騒いでいる。
「ズルはしていないんだけどなぁ。ふあぁ~っ。」
俺はそう言いつつ欠伸をする。
「そんなわけありませんわ‼1回も間違わないなんておかしいですわ‼イカサマ意外考えられませんもの‼」

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