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ノーゲームノーライフ

第4章 『 』との出合い


「これは俺の想像というか推測なんだが、氷麗は俺らより前の時代から来たんじゃないかと俺は思う。」

「どうゆうとだ?」
俺が訪ねると空が続きを語る。
「氷麗の言っていた携帯は、俺らの世界では10年位前の携帯で、大体10年位してからこうゆう携帯が出始めたんだ。
だから氷麗はスマホを知らなかったんだと思う。」
空はそう言うと、白の頭を撫で始めた。


「なるほど。それなら辻褄は合うな。そうなると、
俺と空たちは違う時代から来たことになるか。」
俺はそう言うと白を見た。
「っと、長くなっちゃったな。白ちゃんも眠そうだし、色々あって疲れてるだろうから今日はもう休もうか。」
俺が言うと白は「……あり、がとう。……おやす、み。」
と言いすぐに寝てしまった。
相当疲れていたのだろう。いきなり全く知らない世界に飛ばされ、長距離歩けば精神にも肉体にも相当負荷が掛かる。


そう考えていると空が
「氷麗はどこで寝るんだ?」と
聞いてきたため、壁に寄り掛かり寝ると伝えると
「わかった、悪いな。ベッド使っちまって。おやすみ。」
と言ってきたので気にしないでと返事をして壁を背に座り背中を壁に押し付けて目を瞑るとゆっくりと微睡みの中に沈んでいった。




俺達が寝てしばらくしたとき、コンコンと扉からノックの音が聞こえ俺は夢から引きずり出された。
空も音が聞こえたようで上半身を起こし、目を擦っていた。白は布団にくるまったままスヤスヤと寝息を立てている。


「どちらさん?」
俺がそう問いかけるとドアの向こうから
「ステファニー・ドーラと言うものです。」
と聞こえてきた。
俺はふと先ほどの髭の男がポーカーをやっていた赤毛の少女がステファニー・ドーラという名前だと言われたことを思い出した。
扉の元へ行くと鍵を開け、ドアを開く。そこには赤毛の少女が立っていた。


「遅くにすいません。少しよろしいでしょうか?」
と聞いてきた。
俺は空に確認を取ると赤毛の少女を部屋に招き入れた。
「で、なんのご用ですか?」
そう訪ねると少女はいきなり声をあらげ
「なんで!あの時、イカサマされている内容を教えてくれなかったんですの‼バラしていれば勝てましたのに!」
と大声を出してきた。
俺はステファニー・ドーラの口を手で塞ぎ、反対の手の人差し指を俺の口に当てた。
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