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ノーゲームノーライフ

第4章 『 』との出合い


溜め息をついて、つまらなそうな顔で答える髭の男。
「"自分達を自由にしていい"だとよ。」

「なっ‼」
「いや、話がウマすぎるとは思ったが……田舎もんぽかったし行けるかと…どした?」
「つか、お前、どっちだ?」
「ーーは?」
「いや……ホモかロリコン、。どっちもアウトだな。」
「ふっ、そんなの決まってんだろ?俺は……












ホモだ‼」
「マジかよ。まぁ、カミさんには黙っといてやるよ。
その代わり奢れよ?」
「いや、今有り金巻き上げられたばっかだろうが‼
そんなことより、俺と寝ないか?」
「は!?バカじゃねーの‼寝ねーよ‼」
「冗談だ。それより、あの条件だと、連れの女の子の貞操どころか『三人の人の命まで賭かる』のに余所見しながら平然とロイヤルストレートフラッシュだぁ?なにもんだあいつら……。」
などと言う声が聞こえてきて俺は心底空が勝って良かったと思った。



「……にぃ…ズルい」
白が文句を言う。
「あ?お前までなんだよ。」
「……あんな、わかりやすいイカサマ……わざと、使った」
白に便乗して、俺も空に文句を言う。
「あの時バレてたらどうするつもりだったんだ?おそらく『俺達を自由にしていい』には、俺らの命も入ってるだろう。そんな中、万が一イカサマ自体が盟約により禁止なら俺らはどちらにしろ負けてた。その事を確かめたかったにしても、俺達の命が賭かっているかもしれないのにあんなリスクを犯すのは良いこととはあんまり言えないな。」

俺が言うと空はごめんごめんと軽く謝ってきた。
「確かに俺が悪かった。でも『十の盟約』のその八、ゲーム中の不正発覚は敗北と見なす。
つまり、発覚さえしなければ使って良いわけだ。確認できたのはいいことだろ?それに多少の軍資金が手に入った。」
「……にぃ……こっちのお金、分かる?」
「分かるわけないだろ?でもまぁ、任せとけ。こう言うのは兄ちゃんの領分だ。」
そう言って空と白は酒場兼宿屋の中に入っていった。



俺は中央で勝負している少女二人の元へ行き、赤毛の少女に
「君、イカサマされてるよ。」
と言いった。
何故伝えたのかは分からない。いつもなら言わないだろうが、ふと言ってしまった
へ?と声が聞こえ、通りすがりに青い瞳を丸くして此方を見ているのが視界に移った。
俺は見て見ぬふりをして二人のも元に行き二人が借りた部屋に向かった。
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