第8章 空白の時間
トウェインさんの問いにそちらを向いて、率直な疑問を投げかける。
『最後…?』
「……どんな事、した?一番凄かったの教えて」
『どんな事って…ッ、そこに指……っ』
「指、入れて…イかされた“だけ”?」
トウェインさんの言葉に目を見開く。
『え、っ…だけってッ、私それでもいっぱいいっぱいで気失ったりして……』
「ああ…これはあの男も手が出せないわけだね」
言っている意味が分からない。
しかし手が出せない…そうだ、私は中也さんに我慢をさせていた。
結局私の事を気持ちよくさせたいとかいって、あの人は私を可愛がろうとするだけだった。
『ね…最後って、何。どうするの…』
「!どうすんのって、指で気絶しちゃうレベルで敏感なんでしょ?それじゃあとてもじゃないけど、最後までなんて…それに多分、あの男はそれをまだ君に教えるつもりは無いはずだよ」
『それじゃダメなのっ、ずっと我慢させてるの……ッ、ぁ…っ』
トウェインさんの指がチュプリと膣の入口を探り当てて、そこに指をあてがう。
それだけでもゾワリとして身体が震える。
「ここ…蝶ちゃんの大事なとこに、指よりもっと凄いのを入れるの。そこから先を教えたら多分僕が殺されちゃうから、今はそれで我慢してて……ってそれどころじゃないか」
『ぁっ…あ、ぁッ…』
触れられただけでも意識が持っていかれてしまう程に感じるそこ。
「……悪いけど、ここに指も入れてはあげないよ。これに関しては意地悪じゃなくて、君のためだ…だから、好きでもない男に向かってイかせてなんてお願いしちゃダメだよ」
『んぁッ…、んんっ、だって、ぇ……っ』
入口をチュプチュプと触られて、またそこが切なくなる。
「まあ僕のせいなんだけどね…」
『!!?…んんッ、んあッッ!!?…ああああッ…やだあっ!!もうこれッ、やだああ!!!』
キュ、と突起を摘まれたかと思うもまたすぐに手を離されて、腰がガクガク跳ねる。
脚ももう十分な力が入らなくてまたベッドに座りこめば、ベッドが本当に驚く程濡れている事が分かった。
それも全て私が出したもの…
『やぁ、あ……ッ、お願い…………っ』
「!!…そんなの、どこで覚えてきたの」
『イか、せて…ッ、も、嫌なの……ッ!!!』
脚をグッと開いて、羞恥心を押し込めた。
「…イかせてって?どうして欲しい?」