第8章 空白の時間
『んッ…はぁ、ッ、あ……っ』
身体はあれからどんどん敏感になっていく一方で、手の枷に上半身の体重をかけるように前のめりになって刺激に耐える。
今着てるものなんてドレスだし、ちょっと身体を捩るだけでも凄まじい面積の肌に刺激が加えられてしまう。
身体の感覚がおかしくなるだなんてレベルじゃない、こんなの続けてたら、頭だってもうおかしくなってきて…
「……蝶ちゃん、僕いるのはいいんだけどさ?蝶ちゃん、そんな姿を見せてて大丈夫なの?」
『!!……ぁッ、何で…』
「だってよく考えてもみなよ。薬のせいとはいえ何もしてないのにそんなに感じてる恥ずかしいところ…まあ蝶ちゃん可愛いからいいんだけど」
『い、わないでっ…そ、んなの……ッあ、あっ…』
トウェインさんの言うことは最もで、羞恥心のせいで更に身体が刺激に抗えなくなってくる。
「!……そろそろだね。ごめん蝶ちゃん、ここからまた辛くさせちゃうけど」
『!?まだっ?もっと何かするの…っ?私、もう十分これでいっぱいいっぱいで……っひあッ、あっ…!!?』
トウェインさんが寄ってきたかと思えば、スカート部分を捲られて、スーッと太股を撫でられた。
それだけでもおかしいくらいに腰がガクガク震えて、次第に思考が追いつかなくなってくる。
『あ、れっ…何してんの私ッ、なんでこんなっ……あっ、んんんッ…!!』
触れるか触れないかというような具合のタッチで大きく脚を撫で回すトウェインさんから与えられる刺激に、既に腰を大きく動かして、枷に繋がる鎖をガチャガチャと鳴らす。
「これでそこまで感じちゃうんだ。これは僕も集中しないといけないかな」
『ん、んん…ッ、ひぁ…っ……あ、ああッ…!!?やだぁっ!そこはダメなのっ、おかしくなって…いやッ、ああっ!!!』
「嫌って、こんなにここ濡らしてちゃ説得力ないよ。まだ直接触ってもないのに」
下着の上から私の敏感なところを上下にゆっくり、行ったり来たりさせる。
それだけでももう耐えられないくらいに感じちゃうのに、何かがおかしい。
『ぁ、ッ!トウェインさんっ、なんでそここんなっ…ひあっ…………っ、んんッ、ん……っ?…な、んで……っ』
ピタリと手が止められて、とてつもない切なさが私に襲い来る。
「言ったでしょ、辛くなるよって。…悪いけど、イかせてはあげられないからね」