第2章 暗闇の中で
頭に残る酷い鈍痛。
悔しいことにも、相手にやられた痛みによって目が覚めた。
とりあえずは生きていたことに安心する、が
両腕を何かで縛られてる感覚。
それに目隠しまでされてる。
ひんやりとした室内に拘束されたまま座らされてる事が感覚的に理解出来、周りから聞こえるクスッとした笑い声に即座に反応を示す。
「よう、嬢ちゃん。お目覚めか?」
響いたのは、何人もの男の笑い声。
「他に二人、お仲間の女を拉致ったが…お前は見たところ一番強そうだったし、何よりも容姿がいい。だから、あの二人とは別の場所に連れてこさせてもらった。」
戻った頃には、涼しい顔でカラオケ行ってましたって言っときゃいいんだよ。
『ん、っ!?』
そう言いながら、誰かの手が一瞬私の腕に擦れた。
「おお、いい反応してくれんじゃねぇか。」
『……な、何がいい反応よ。ふざけないでくれる、』
口ではそう言っても、この状況は非常にまずい。
半年前までを思い出している気分だ。
「強情だな。いいぜ、強気な女は好きだ。…安心しろ、すぐにはよくしてやれねぇが、今までに感じたことのないもん味わわせてやる。」
視界も手の自由も奪われて、なす術なしにこれからされる何かに耐えなければならない。
また、痛いことをされるのだろうか。
この人達が持ってたものは武器や凶器ばかりだし…
『負けるものですか、』
「そうかよ…」
これから来るであろう衝撃に耐えようと、既に視覚が作用していない目を思いっきり瞑る。
しかし、私を襲ったものは痛みなどではなく、酷く衝撃的な、感覚に近いようなものだった。
『んん、っ!………ぁあっ!?な、何!?』
まただ、さっき感じた、体が触れられるとゾクゾクして、ピクピク勝手に反応しちゃうこの感じ。
次第に、上着にベスト、ネクタイ、タイツと、何人かの手によって脱がされていく制服。
『や、やめ…何するの、っんん〜〜、!!!』
「うっせぇよ、分かれっつのそんくらい。」
つつ、と背中を指でなぞられ、またあの感じが全身を貫く。
だめ、変な声でちゃう…何なの、この感じ、?
声を抑えて背中の刺激に耐えていると、スカートとブラウスにも手をかけられる。
『ん、はぁ…っ、は、……!!ちょ、それはっ!?』
不良達は私の静止も聞かず、無理やり衣服を破いて剥ぎ取った。