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第6章 あたたかい場所


図星だった。
何度も何度もあの凄まじい感覚や、優しくされて感じる気持ちいいのを思い出していた。

中也さんの寝てる目の前で余計にそれを意識しちゃって眠れなくって、さっきみたいにもどかしくてどうしようもない気持ちで胸がいっぱいになっていた。

『…恥ず、かしかったのッ……なのに、思い出したらそこ…疼いてドキドキして!…どうしようもなくなって、中也さんにも誰にも言えなくってッ』

「阿呆か、そんな辛かったんなら俺を起こせばよかっただろ。何でそんな辛いまんま我慢してたんだよ」

『辛くなんかっ…、言え、ない、言ったらいやらしい子だって中也さんに思われちゃっ……ひぁ、ッ…あ、ッ』

中也さんの指がまたゆるりと動いて言葉を遮られた。

「んな事一々思わねえよ、だいたいお前にこんな事教えてんのは俺なんだ。俺にとっちゃ、そんな事考えてそれだけでこここんなに濡らしちまうような蝶が可愛くて可愛いくて仕方ねえんだよ」

『あッ、や、やあッ!!そこッ、そんな、!ああッ…』

「…感じたの思い出しすぎてそれに感じて、こんな風になってんだろ?ただでさえ敏感なのに、今日はいつもより身体も素直じゃねえか」

往復する指の刺激に…たった下着越しに擦れるだけのその刺激に息も絶え絶えになって、中也さんの言葉で余計に感じて、腰を跳ねさせる。

『今日おかしいのッ…だからそこ、そんな風にしちゃ……ッあ、ああッ…____ッ』

クニュ、と突起を…特別敏感で感じてしまうところを柔く親指で押されて、それがずっと続いていた刺激と一緒に、とてつもない刺激となって私を感じさせた。

感じ過ぎてわけがわからなくなって、頭が真っ白になった。

「ここ、直接触ってもねえのにイッちまうくれえに我慢してたんだろが。俺の事考え過ぎだろ…ついでだから教えといてやる。お前が何回か言ってやがった欲求不満っつー状態は、さっきまでのもどかしくて辛くてどうしようもなかった状態だよ」

『あ、ッ…辛く、なんかッ…』

「辛かったんだろ。お前は恥ずかしさのせいで自分でそこを弄ったり出来ねえだろうしな…今度からそうなったらいくらでも言え。気持ちよくしてやっから」

『ひ、ぁッ…だ、ダメッ……何か今日、中也さんの声に…っ』

いつもとは比べ物にならないくらいに、中也さんの声にそんな事を言われただけなのに。

耳が、身体が…感じて感じて、仕方が無い。
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