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第6章 あたたかい場所


『分かんなッ…ぁ、ッ……そ、そんなとこ、触らないッ……んん、ッ』

中也さんの指はそこから全く動いていない。
自分がたまらなくて腰をくねらせるから、それに中也さんの指が当たって刺激を送るのだ。

「…お前そのへんは知識ねえ、もんな……昨日ベッドに入ってからここに来るまで、どんな事考えてた。何かしたか?ここを触るのに限らずとも、こういう事」

『し、してないッ、自分でなんて出来なっ…あ、ダメこれッ、何かおかしくなってるッ…』

私が身体中をビクビクさせてあそこからダラダラと蜜を溢れさせて、中也さんの指によがっているのが分かっているのに、中也さんは指を動かしてはくれない。

刺激を与えようとは勿論してくれないし、退けようともしてくれない。

「いいから、答えろ。何考えてた」

『……ッ、デザート食べさせられたのとか…っ、キスで気持ちよくさせられたの、思い出して…ッ、ぁ……ッ、んッ…』

腰が動いてたまらない。
刺激がもどかしくて、たまらない。

「…………他は?」

『!!』

中也さんの色っぽくなった声にゾクリとした。

それと同時に腰がもっと捩れて、頭の中は思い出していた事と一緒に、中也さんの指に擦れるそこのもどかしい刺激でいっぱいになる。

息使いが、いやらしい声が、短くいっぱい漏れ始める。

「…こういう事、考えてたのか?それでさっきも、ベッドに運ばれんの躊躇ったのか?」

中也さんの手をギュッとして、横を向いて目を逸らして一つ頷いた。

いやらしい子だって、恥ずかしい事ばっか考えてる子だって思われちゃったかな。
こんなことばっか考えてる子だって、思われちゃったかな。

『思い出して、恥ずかしくなって寝れなくって…ッ、気付いたら中也さん見ててこういうの、思い出してた』

あそこが疼いて止まらない。
気持ちよくなりたくて、そこを動かして中也さんの指が擦れてそれに身体が反応して、そんな事にどこか悦んで気持ちよくなってる自分がいる。

「その様子を見ると、相当リアルなとこまで思い出してたなお前?…例えばこんな風に」

『ひあッ、!?あああッ、やあッ!!』

中也さんの指が下着の上で敏感なところを柔らかく往復して、腰が大きく跳ねた。

すぐにそれが止まって、予想もしてなかった自分の反応ぶりに、頭を混乱させて身体をビクつかせていた。

「…感覚まで思い出してたんだろ」
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