第6章 あたたかい場所
流石に二回目ともなれば私だって手順くらいは分かっているつもりだった。
しかし予想外な事に、今日は中也さんは、真っ先に下に履いていたプリーツスカートの中に手を忍ばせ始める。
『なっ…あ、っ……そこ、っ』
「…蝶はだいぶ敏感らしいからな。替えの下着もねえし、先に脱がしとくんだよ」
腰浮かせろ、と言う中也さんの声にまた従って、恥ずかしかったけどちょっとだけ、腰を浮かした。
下着と同時にやはりタイツまで脱がされてしまって、スカートを手で押さえて恥ずかしいところを隠すものの、中也さんは気にしていないように太ももから銃をホルスターごと外す。
結局すぐに全部外されてしまって、素足や敏感なところが外気に晒され、下着をつけていないのにスカートだけで隠しているそこがビクビクして、息の音が少しずつ大きくなっていく。
『んっ…!?ひ、んっ……』
触れるか触れないかくらいの力でサラリと太股を撫でられて、全身がゾクゾクと震えた。
「…いい反応してくれるぜ本当……」
『んん、…っん……ふ、ぁ、あっ…あっ』
すぐに私の唇をまた塞いで、強引に舌が入ってくる。
舌には触れるだけで、ずっと私の口の中の色んなところをなぞってばっかりで、それだけでももう頭がおかしくなって蕩けてしまうようだった。
『ぁあっ……あっ、!?ああっ』
中也さんの舌に口の中から気持ちよくさせられていれば、唐突に胸を服の上から揉みしだかれた。
口の中の刺激も相まってたくさんの刺激が襲い来るのに耐えられなくて、足を内向きに曲げて身体中を強ばらせる。
「何だ、もうそっちが欲しいのか?」
唇を離してきょとんと聞く中也さんに悪気はないのだろう。
けれども私からすれば、そんな言葉でさえもが私にとっての刺激となる。
『やっ、そんなことないっ…!』
ギュッとスカートを押さえる手に力を込めると、中也さんが鎖骨、そして首筋をツツ…と指でなぞり始める。
『んうっ…ひゃ、あ……っ、それダメなのっ…首っ、ふっ…ううっ』
オフショルダーの服のせいで肩まで弄られて、声を抑えようと片手で口を押さえると、中也さんが耳元で話し始める。
「ダメじゃねえだろ…口押さえんなよ、ここがいいのはもう分かってっから」
『ダメなの、ダメっ…ひ、うっ…んんんっ!?』
喉から顎の先に向かって親指で撫でつつ舐めあげられた時、全身が震えた。