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第2章 暗闇の中で


朝、目が覚めると太宰さんが朝食を用意してくれていた。
ありがたく、そして美味しくいただくと、そろそろ東京に行かなければならない時間になった。

「蝶ちゃん、筆記用具持った?」
『はい!問題集も一応あります!』

どこの小学生のお母さんだよ。
本当、保護者って言われても納得しかできない。

「よし、忘れ物はな……あれ?昨日は付けてなかったけど、やっぱり付けることにしたんだね?それ。」

『え?ああ、…もう学校でもつけておこうと思って。』

太宰さんに指さされたのは、装飾が全くついていない、シンプルなデザインのシルバーリングを通したネックレスの事だ。

「うん、やはりそれがある方が君らしくていいよ。まあ、なくても十分可愛いんだけ___」

言い終わる前に扉を創り、すぐに入る。

『いってきまーす。』

「__ど…NO~!!!」

太宰さんの叫び声はよく響いたそうだが、東京へ移動した私には一切聞こえなかった。


__椚ヶ丘__

とりあえず椚ヶ丘に来たのはいいものの、私はまだE組の校舎の場所しか把握出来ていない。
つまり、まだ旧校舎にしか移動が
出来ないというわけだ。

『上から見たら本校者見えるかな……って、あれか。』

見ることさえできれば後はもう簡単だ。
扉を創らなくても移動ができる。


とりあえず屋上に移動した。
そして、中の構造は把握しきれていないのでとりあえず階段を降りていく。

「あ、おはよ。」
『!カルマ君。おはよう。』

ラッキーなことにも、カルマ君と鉢合わせた。
これでテストの会場が分かる。

「俺達のクラスはE組だからねえ……テストではどんな嫌がらせがくるか分からないから、一応覚悟だけはしておいた方がいいと思うよ。あとはシンプルに学力勝負だから、まあ蝶ちゃん頭良さそうだし大丈夫でしょ。」

『嫌がらせかぁ…やっぱりかなりのものなんだね。入学前に一回だけ会ったここの理事長さん、割といい人だったと思うけど。』

「えっと……あの理事長が?」

『?うん。』

カルマ君が動揺してる。これはレアだ。




「ま、まあ、それはいいとして、着いたよ。殺せんせーに出ていかれたら困るし、さらっと得点稼ごっか。」
『私はどれくらいとれるか分からないけどね?』
とりあえず、最低50位以内には入らなくちゃ。







テストが終了すると、すぐに結果は帰ってきた。
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