第28章 少女のいる世界
『普段そうなくせに、私の体調がちょっとでもよくないとすぐそうなるよね』
「これでも、普段無理させてる自覚あるからな」
『…無理してないよ』
「気持ち的なあれじゃなくて、身体的な問題で。ついついお前のことおかしくさせたくなっちまうから」
あの感覚は…恥ずかしいけど、嫌いじゃない。
あんなところまで受け止めてもらえるようになっちゃったら、もう私のこと、この人は何も否定なんてしないって思えてしまう。
たっぷりと愛を感じられるから、むしろ好き。
あんなに幸せを感じられる。
『っ…、当たって、ます』
「…不可抗力だよ、好きな女が一緒に風呂入って…そこまで誘惑してきちまうんだから。安心しろ、お前が眠ってる間にでも飽きるくらいにキスしてやるよ」
何故かその言葉に物足りなさを感じて、彼の首元に腕を回す。
『寝てる間だけ…?』
「今日のところは流石にな…寝るまでの間なら、喜んでキスさせてもらうよ」
自分の方から口付けて、角度を変えて、それに酔わせていく。
…させてくれないのならば仕方がない、私にだって意地になることくらいある。
貴方が相手なのだから。
キスを何度も重ねるに連れて、私の感度も増していく。
多分、これくらい敏感になってれば大丈夫。
キスだけでも感じて、蕩けさせられるようにしたのは他の誰でもない貴方なのだから。
『ッん…、っ……、ッ!』
彼の体に密着するように抱きついて、膝の上に乗る形で座る…そのタイミング。
怒られるかもしれないけれど、自分のその大切な口のナカに、彼の熱く熱を持ってかたくなったそれをキスさせた。
「っ!!!?蝶、おまッ…!!!」
有無を言わせまいと口付けて遮ると、彼は強くは離せない。
ビクついているのを確認しながらも、少しずつ奥へと鎮めていく。
『…っ、…ン…ク、ぅ…、お、っき…ぃ…ッ』
「~~~ッ前なぁ…っ、…一旦離れろ、ダメだそんな意地の張り方したら…ただでさえちっせぇんだから、解しもしてないのに無理矢理入れようとすんじゃねぇよ、痛ぇだろ」
『!!…っ、でき、る…でき、ます』
「お前に痛がらせんのが一番嫌なんだが…、今日はもう最初から欲しくなっちまったのかよ」
『蝶、が気持ちよくす、…ッぁ…ぁ、あ…っ』
「…後で痛がっても自己責任だからな」
『へ…、っ!?ッあ、っ…あああああぁッッッ!!!!?♡♡』