第28章 少女のいる世界
身体中の至る所に付けられた印に…正確にはつけられる度に与えられ続けた快感に、頭が溶かされる。
『ぁ…あ、…ッ、も…ダメぇ…っ♡』
「もっと欲しいんじゃねえの?ダメならやめるけど」
『も、もっと…ちょうだ…ッはぁ…ン、っっ♡』
印をつけて、一つつけたら唇にまたキスをして…その繰り返し。
この感じ、久しぶり。
頭ふわふわする…気持ちいい。
『…、…し、た…っ』
「流石に熱あるうちはダメ」
『け、ち…!』
「ケチって言うならいじめるけど?」
『……ぃ、じめ…っ』
考えただけで…思い返しただけでゾクリとした。
すると中也がこちらを覗き込んできて、一言言う。
「…エッチだな蝶ちゃんは?」
『…!!!っ、…そ、れでいいからぁ…!お願い、ぃ…ッ』
「よくねえっつの。しんどいだろお前、大したキスもしてないのにもう息上がってるし」
『……じゃ、あ…玩具で、いい』
不貞腐れたように言うと、執務室の方に忍ばせてあったそれらをベッドに持ってくる。
…なんだ、全然妬かないじゃん。
なんて考えていた矢先。
「俺も流石にイラッとしたから、今日はとりあえず三時間コースな?」
『え、…怒っ……、へ…?』
「自分でいじったら三日間…玩具外したら、マーキングが綺麗さっぱり消えるまで。撫でてもやらねえしキスもなし、絶対抱いてやらない」
『そんな、なん…ッぁ、そこいきな…り、あッ…ぁ、中也さ……!♡指、入って…♡』
久しぶりに触れられたそこ。
彼の指だけでいじられるのは久々で、既に夢のような心地にまで登りつめるほど。
なのに、彼はそのまま私を良くし続けてくれるわけではなく…そこに玩具…ローターではなく、バイブをあてがった。
『…わ、たし…その、最近全然そういうのなくて…、あ、の…ッ』
「三時間コース」
『…ッ、ぁ…は、入って…!…はい…っ、はいって、ぇ…っっ』
「力抜け、またキツくなってる」
『そ、なっ…むり!!む、…ッッッ!!!!』
容赦なく入ってきたそれに既に達しそうな程昂らされて、彼が手を止めてくれているうちに、気付けば頼み込んでいた。
『…、縛っ…て……、触っちゃ、う…』
「ダメだ」
『こ、れ…だめ、なの…ッハ…、だってこれ…!!』
遠隔操作のリモコン。
だめだ、何されるか予想がついた。
こんなの耐えられるわけがない。