第27章 飢えて枯れてなくなった
『ん…、ぁ…♡も、っ…♡は、ッ…♡♡』
ワイングラスすり切り計二杯分ほどを身体中で摂取させ、それから本番行為に及んでから数時間。
もう、ずっと横になったまま蝶に口付け、可愛がり続けている。
「も、って…何?…もう…?それとも、“もっと”?」
『はー、ッ♡♡は、っ♡』
「…ゆっくりでいい。言ってみろ」
両手を使って頭と背中を撫でながら、彼女の呼吸が落ち着くのを、ゆっくりで大丈夫、焦らなくていいと伝えながら待つ。
途中、意識が飛びそうになるのを無理矢理強烈な快感で呼び起こすということにも至るほどには、無理をさせた。
普段ならやってしまったとなるところだが…今日、こいつが他の誰でもない俺を選んでくれたのだと。
ずっと、俺をそこまで想い続けていたのだと、ようやく感じて、おさえていられるはすがなかった。
『あ、ッ…♡、も、ぁの…っ♡』
「ゆっくり息を吸え、それからまたゆっくり吐いて…吐く方は特にできるだけ長く」
途切れるのが早かった呼吸も少しマシになってきたら、ゆっくりとその喉を震わせて、俺に言葉を伝えてくれる。
『ぁ、のね…ッ、♡……っは、…も、う…きょ、うは…♡ぁ、お、なかいっぱ、い…なの…♡』
「…うん」
『あ、たまも♡いつも、より…ちゅうやさんばっか、になってて…!♡』
「!…いつもよりって、どれくらい?」
『!!?♡……あ、あの…、こ、こにちゅうやさんいる、のにね…?ちゅうやさん、ちゅうやさんって、いっぱいッ♡♡』
胸の奥深くまできゅうっと締め付けられるような言葉と、素直になりきった後のその表情に、こっちがやられる。
聞いた側なのにだ。
『ち、よ…その、いつも……ちゅうやさんとキスする、夢…見ちゃうの…♡怖い夢見ない日ね…?ちゅうやさんがいっぱい、ちよの事大事にしてくれて、愛してくれて…怖いのから、護ってくれるの…!』
「…俺が?…夢でそんなに俺にキスされてんだ……幸せ?それとも、ちょっとやりすぎ?」
『!……しあ、わせ…なの…♡ちゅうやさん大好き…っ、ちよね、ちゅうやさんにキスしてもらうのも大好き…!起きてなくても、夢でもね…、ちゅうやさんとキ「それ、本当に俺が毎日そんなコトばかりしてたとしたら…どうする?」ス、……?…まい、にち……??』
「そう、毎日。蝶が寝付いてから、死ぬほどキスして…たまにいやらしいところ触ったり」