第27章 飢えて枯れてなくなった
葡萄酒を口の中に塗りこみ始めると、次第に蝶は指を舌で撫でるようにして舐めとるようになってきた。
恐らく舐めてる感触が気持ちよくて心地いいのだろうが、その分どんどん葡萄酒が吸収されていく。
「ずっと指でいいの?お前…ここまでしてんのに起きねぇのかよ」
『ぁ…』
「…可愛い」
指を引き抜くと切なそうな声を漏らして、身体がまた悶えるようにくねる。
だが、ここまで出来上がってしまえば、そろそろこれだけじゃあ勿体ないような気がしてきた。
ここまで可愛らしくなっているんだ、横になったままじゃあ、背中や手の届かない所に何もしてやれないじゃないか。
蝶のぐったりとした上体を異能を使ってゆっくりと起こし、リビングのソファーに置いてあったクッションを置く。
そしてそのまま、高さのあるところに両手を固定させようと考える…のだが。
「………こんなにされっと離すのがかわいそうになってくんだよなぁ」
首に回されたまま離れない腕に、心が満たされる。
ああ、もういっその事今日はこのままいくか…そうすれば、蝶が感じているのを堪能出来る。
脚を割って身体ごと入り込み、背中にも葡萄酒を垂らしていく。
そして、遂に一番細い後ろ用の玩具を手に取って、蝶の後ろに手を回して、異能を駆使して身体に負担をかけさせずにそこへと挿入していく。
たっぷりと自分の唾液と少しの葡萄酒を混ぜてとった指で先に下着の中に侵入し、後ろの入口を見つけると、そこに触れた途端に蝶の腕に力が入った。
『んんン…ッ…!』
「!…大丈夫、怖くない。…俺の指だ、覚えただろ」
『ん…、ン…ぁ…っ』
表面に塗り込んでから、中指を滑らせながら挿入する。
すると、ガクンッ、と大きく身体が痙攣し、手に熱い液がかかった。
蝶が達したのだ。
ああ、なんて奴だよ。
寝ながらじゃあそんなにしてやったことは無かったのに…俺の指でだなんて。
「美味しいのか?…ゆっくりあげるからな、いっぱい味わえ」
『はッ、ン…ぁ、あ…っ、あ…!!』
ゆっくりと奥まで入れて、抜いて。
また唾液と葡萄酒を足してから入れて、抜く。
繰り返すうちに何度かまた潮を吹く蝶に、また何度もキスをした。
そして完全にそこがほぐれてきて少女の体重が俺にかけられきっている頃に、今度こそ細でのパールを入れていく。
『ぁぁ…、ぁ…ッ…、んぁあ…!』