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第25章 収束への旅路


『他の皆は?』

「とりあえずは貴女が落ち着くまで、この三人と…あとは松本副隊長がこちらに来ている」

『!!い、今どこに…?』

「ああ、あのグラマラスな美女かい?松本さんというのか…彼女なら今、中也に身柄を確保されてから警察に…って蝶ちゃん?何を…」

『中也さん、とこ…に…?』

何かが溢れ出た。
嫉妬だとか、そんな言葉におさまりきるようなものじゃない。

松本副隊長…松本乱菊さんの美しさは、私がよく分かっている。

ぶわっと大量の蝶が舞って、形成された扉を開けると、そこには乱歩さんに箕浦さん…そして、

「だ、っから、手前はなにをそんなに興味津々に…!!!」

「ええ〜?だぁから、レディーの背中踏んずけたんだしそれくらいのこと教えてくれ…ても、……!!!!れ〜〜〜いっっっ!!!!!!♡」

『…何回抱きつかれた?何回触れた?』

こちらに向かって全力で抱きつこうとした乱菊さんを全力で避けてから、能力を使って彼の目の前に移動する。

「ち、ちちち蝶…!?何、どうした!?お前が心配するようなことは何も____」

『___、…ごめ、なさい…ッ』

抱きしめて…力いっぱいに抱き寄せる相手は、私の様子に困惑する。
しかし、何があったのかも知らないくせに…その人は私を撫でて、落ち着かせるように口にする。

「…なんだよ、生きててくれさえすりゃそれでいいさ。……どうした?何をそんなに泣いて…」

『……、中也さん、以外の人と…キ、ス……した、の。……いや、じゃない奴、と…っ…だ、から……わた、し…』

「…お前の知り合いが来てるって聞いて、大体は察してた。気にすんな、怒りもしなければ、それで悲しみもしない…当たり前だろ、元々お前が好きな相手だったんじゃねえの?そいつは」

『!!!!…ッ、ふ…え…っ』

大丈夫、大丈夫だから…
よしよしと、受け入れるように撫でるその手はやはり私の大好きな手。

大丈夫、だった…本当に、離してなんてくれなかった。

「お前がよっぽど俺から離れたいってんならまた別かもしれねえけど…ここに来たくて来てくれたんだろ?それだけでも十分さ…どっちか選べなんて野暮な事言わねえよ」

『!…私は、中也さんのよ…?』

「……だから、選ぶまでもねえんだろ?…分かってるさ……ほら、浴衣着崩れんぞ」

『…いい…ここにいる、…中也さんのとこにいる…っ』
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