第24章 繋がること
「恥ずかしいって…」
『や、っだ……も、っ…やぁ…ッ、かお…っ』
律儀に俺の言いつけ通り足はなんとか耐えて開いてはいるが…色んな意味で身体を震わせる少女が、遂に両手を動かして顔を隠してしまった。
俺がやってしまったと悟ったのはその直後のこと。
完全に声が泣いている。
完全に刺激によるものだけではない涙を流している。
とどのつまり、そういうことだ。
やりすぎた。
冷や汗が伝うのを感じるものの、どうしてやればいいか分からない。
何せ久しぶりなのだ、行為の最中に本気で蝶を泣かせてしまうのは。
「…あの…蝶、さん?……そんなに嫌…?」
『あ、んなっ…キス、ばっかされて…っ、こ、…な身体、にされ…て…っ』
「ち、蝶さん…?…蝶さん!!?ちょっ、えっ、そんなガチで泣い…!!?」
『や、らしい子にされちゃった、の…ッ…、…恥ずかし、いの…っ…中也、さんにそんなとこ、ばっかり見せ…っ』
とりあえず全速力で拘束具を破壊して捨て去った。
いやしかし驚いた…というより思い出した。
そうだ、こいつ恋愛初心者どころかこういう知識すら無かったような奴で…
「…お前本当乙女だよ……予定変更だ」
『へ…ッ、!?な、にを…っ…?』
ベッドの上に座る姿勢になってから、蝶の背を自分の胸にもたれさせるようにして上体を起こす。
力もろくに入らない彼女の身体はすぐに俺に身を任せてはきたが、なんていうことはない。
それから一度抱きしめて、左手で蝶の目元を覆ってゆっくりと声にする。
「怖くない?…こうすれば見えなくなる、けど…蝶が苦手なんじゃないかと思ってな」
『…中也さん、の……中也さ…っ…、…』
「……目ぇ隠されて名前呼んだだけで軽くイくってお前…俺そんな開発の仕方してねえよな?なあ?」
『、だ…?…まだ…?ち、よ…早く欲し…』
再び驚くべき事態に遭遇した。
いやいや蝶さん、貴女暗いのも目隠しも苦手じゃ…って俺の手は別なんだったか、いやそうじゃなくて。
いつの間にこいつ強請ることなんざ覚えやがった…いや、教え込んだのは紛れもなく俺なわけなのだが。
それにしてもだ。
「…何して欲しいんだよ」
『…ゆ、び…ちょうだい…ッ、…?』
「……仰せのままに」
太腿の内側をサラリと撫でれば、早くと強請るように腰をくねらせる。
既に溢れきった秘部の中は、俺の指を締め付けた。