第24章 繋がること
「あれ、今日は蝶もいるんすね?久しぶりじゃないですか」
「おう、こいつ今日終業式で、もう冬休みなんだよ」
「冬休みなんか学生の特権じゃねえか、ちゃんと冬休みしとけよ?」
『いや、私探偵社の依頼を片付「「冬休み、しろよ?」」…なんなの立原まで』
食堂まで足を運ぶ最中に出会った、久しぶりの立原。
ちょっと嬉しいような気がしなくもなかったけど前言撤回だ、敵よ敵、あんなの敵。
「休みなんだよ、分かるか中学生様?休むのが義務なんだ、アーユーOK?」
『私正社員なの、構成員なの。学校の任務がなかったら冬休みなんてないんです、Are you OK?』
「無駄に発音いいんだよお前!!」
『まあネイティブなのはネイティブだし?多分』
正直怪しいところではあるが。
「ってそうじゃなくてだな…冬休みには何がある?言ってみろ」
話題を無理矢理切り替えた立原に言われて、少し考えてから列挙していく。
『確か…箕浦さんからの依頼が二件に、敦さんと鏡花ちゃんのサポート案件がいくつかと、書類と乱歩さんの付き添いと乱歩さんの付き添いと、任務と乱歩さんの付き添「もういいわ!!!」立原から聞いてきたくせに』
「蝶?お前なんでそういうところ馬鹿なんだ?なあ…冬休みのイベントといえば何があるかってきいてんだよ分かれ!!!!」
『いや、だから任「祝日って知ってるかお前!?なあ!!?冬休み中の祝日言っていけもうそれでいい!!」祝日だからこそ事件が起こりやす____』
「クリスマスと正月があるだろうが!!!!もうちょっとぐらい楽しめやお前ええええ!!!!?」
何故だかものすごく怒鳴られた。
食堂の入口で。
立原道造氏によって、元ポートマフィア特別幹部が。
なんという光景だろう。
『そんなに怒鳴らなくても…』
「いいや怒鳴る、幹部の分まで俺が怒鳴る…!!!もうちょい小生意気すぎるレベルで遊びまくれよこの仕事人間が!!ふざけんな真面目野郎!!ふざけんないい子がクソっ!!!」
『ねえ、それ貶してるの?褒めてるの?』
「怒ってるついでに褒めてんだよ、もういいから冬休みくらい働くなお前!!!」
立原の口ぶりに何かを察したのか、食堂内がざわつき始めた。
樋口さんや銀さん、広津さんなどもちらほらと見かけ、こちらに近付いてくる。
「…立原もこの意見だが?」
『でも仕事内容が…』