第24章 繋がること
『ごめ…なさ……い…』
「…謝らせちまうからあまり怒りたくはなかったんだがな……俺でも相当な心境だが、お前はそれ以上で、俺以上に怖がりなんだ…自分のことを最低限にしか考えない癖、そろそろ変えていこう」
『!…はい……』
ぽん、と軽く撫でられれば、少しだけ安心できた。
怒ってる話を終わらせる合図だって、身体が覚えてる。
考えもしなかった、柳沢のことなんて。
いや、柳沢のことを考えすぎて、自分のことが整理できていなかった。
「………じゃあここからは俺の話。…怒んのは終わりだが…やっぱりまだ許してやらねぇ」
『へ……っ、!?…きゃ、ぅ…っ…あ、ちょっ…中也さ…!!?』
「ほら、とっとと危ねぇもんは外すぞ」
次々に手際よく外されるアクセサリー類。
遠慮なく素肌に触れる手のせいで、また感覚が戻ってくる。
「恨むんなら、めんどくせぇ男に惚れちまった自分を恨むんだな」
『や、…え、あの…ッ…っは、…え…ぁ…っ…』
髪を解いたのを皮切りに、彼の指が唇を撫でて、口の中に侵入してくる。
「鬼かよお前…名前出してはなかったが織田のこと使って挑発してくるわ、その後一人でどっか行っちまうわ、トウェインに落ち着かされてるわ……怒ってはねえけど妬くわ、さすがに」
『!!!…ッンぁ……っ、…は…あ、ぁ…ッ…♡』
「…んだよ、こっちが素直になった途端に蕩けやがって」
口から指が抜かれれば、そのまま中也が自身の衣服をゆるめ始める。
『だ、って…っ…中也、がそんな……言って…』
「俺が妬いてんのなんかよくあることだろが……まあ、今回は?色々と仕方ねえから?いいけどよ…」
明らかによさそうじゃあない。
というかさっき許さないって言われたばかりだったような気が。
『あ…、……待って…そ、その…あんまり見られ、るとその…っ』
シャツとズボンだけになった中也が次に私の服に手をかける。
しかし、やはり何度やっても慣れないのだこの行為は。
「…見られると何?」
『……ッ…は、ずか…しい…の…』
「俺は見たいけどなぁ…恥ずかしがってる蝶」
ぶわっと余計に熱が集まる。
『や、…ゃ…っ…だ…電気、消して…ッ…?』
「…仕方ねえ、お願いだからな…聞いてやるよ」
____今日の夜は長くなりそうだから
呟いてから、ゆっくりと衣服をはだけさせられていった。