第19章 繋がり
「……嫌な趣味だぜ…ったく」
「そんな事言うなよ?見てみこの子、目はつけてたけどえらく可愛らしい反応して…首元が特別弱いんだろうねえ?さっきからずっとビクビクしてるよ」
『っ、ん…ッぅ……!?』
あっさり捕まえられて全身を撫で始めたかと思えばこれだ。
首元に触れられるのに特に敏感なこの身体の弱点をすぐに掴んでから、ずっとこの調子。
撫でられたり、指でなぞられたり…気持ち悪い。
時折身じろぐとダメだなあ、なんて言いながら耳を噛まれたりなんかして、それだって本当は泣き叫びたいくらいに怖いのに、声も出せないし何も見えない。
「こんなにすぐに大人しくなる物分りのいい子いないって…最高の猫ちゃんだね」
『……ふ…ぅ、ッ!!?』
「ああ…猫は首舐められてもこんなに弱くないか。……ねえねえ、君本当に敏感だね?もしかして誰かに教え込まれてた経験でもある?」
正直に言えば、ある。
認めたくもなかったし、信じられないかもしれないけれど、それはある。
こんな風に、辱められた思い出がまだ鮮明に残っているから。
「まあ今は喋れないか……けど、撫でられるのはやけに好きみたいだね?優しくされるのが大好きなのかな?可愛いお嬢さんだ…まあ、嫌がる悪い子には優しくしてあげないけどさ」
『……!…ぅ…ん、ん…ッ』
衣服を少し緩められて、肩や胸元、脚が外気に晒される。
それに首を横に振るも、相手は寧ろそんな私を見て悦んでいるようにすら思えてきた。
「綺麗な肌だ…可愛らしいけど、年の割に、ちゃんと成長してきてるんだねここは」
『っっ!!?…ッぅ、…!?』
首筋や鎖骨を、恐らく舌で舐められた。
それと一緒に、あまり人に触れられたことのないような…まだ未発達なままの胸の先端を、きゅう、と指でつままれる。
痛いくらいのその感覚に身を固くして、身体をガクガクと震わせて、その人の腕の中で弄ばれる。
「可愛い可愛い…痛い?痛いよね…でも、こういうのが一番手っ取り早いんだよ……ほら、離したのにもう勃ってきた」
指を離されるのと同時にくた、と身体から力が抜ける。
痛いのも、乱暴にされるのも嫌い…全部、嫌い。
「!…何、まだいじめられたりない?よくできた身体だね…もうこっちに寄りかかって____」
髪にまた相手の手が触れた時だった。
大きな音が響き渡り、他の誰かがここへとやって来た。
