• テキストサイズ

Replay

第17章 0


皆を残して一人で牢の外へ移動する。

「!また、なんであんな……っ、そうか、異能力…!!」

『………危なくなったら誰でもいいから叫んでね。すぐに来るから…ごめんなさい』

「白石さん待ちなさい!あの死神相手に肉弾戦や銃撃戦では不利です!!いくら貴女が武装探偵社の社員でも…『殺せんせー、私がいつそんな正統法で相手するなんて言いました?』……それは、どういう?」

『殺し屋相手にそんな方法で相手するわけがないでしょう…何より奴は手を出しちゃいけない人に手を出したんです。言っておきますけど私、人間やめてもいいと思ってますから』

じゃ、と一言残して扉を作る。
すると牢の中からまた驚きの声が上がる。

「白石さん!!無茶だけはしてはいけませんよ!!生徒の安全は先生が頑張ってここからは確保します…烏間先生にもしっかり頼ること!!一人で無茶するような事があったら三者面談ですよ!!!」

『!…中也のこと巻き込んじゃ悪いなぁ……大丈夫、無茶はしないですよ。ありがとうございます』

言ってから扉を開ければ、途端に大きな爆発音が鳴り響いてガラガラと瓦礫が崩れてくる。

その下にイリーナ先生を見つけた。

気付いたら身体が動いてた。

何してるんですか、烏間先生。
目の前でイリーナ先生が瓦礫の下敷きになろうとしてるんですよ?
こんな時に…プロがどうこうなんて言ってていいんですか…?

閉じた扉を消すのと共にイリーナ先生と瓦礫の間に入って咄嗟に庇う。
一瞬すぎて、移動するのに精一杯で防御するのが間に合わなかった。

『……あ、ぅッ…〜〜〜っ!!!』

背中に走る激痛と瓦礫のあまりの重さに崩れそうになるが、それを何とか耐えて、唇を噛んで食いしばる。

「……っ?…!!!蝶!!?あんた、何で……ッ、とっととそこから脱出しなさい!!あんたなら一人で移動出来『出来るわけないでしょう!!?私は、イリーナ先生を助けに来たの!!!一人で出ていけるはずがないでしょう!!!』!…な、んで…」

『…イリーナ先生、だった。初めて、学校で何でも打ち明けられる人に出会ったの……境遇も理解してもらえた、嬉しかった…帰ろ…?やり直そうよ…まだ二十歳なら、やり直せる』

「………!あんた、血が…っ」

『大丈夫、私のはすぐに治るから…………イリーナ先生の綺麗な身体に傷が付かなくってよかった…』
/ 2703ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp