第16章 力の使い方
『や、ッン…んぁ……』
「指でちよっと弄られただけでえらい感じようじゃねえか?……なあ?」
『ひぁう!!!!ッああっ、やらっ、それやら!!!やめッ、そんな強くしな…ッぁ、あっ!!』
突起を指でキュ、と摘まれて腰が跳ねる。
しかしこういう触れられ方をすると、私の頭はそういう気分になってくるようにされている。
脚が段々と開いてきて、なのに心は怖くって、寂しくって、恐くって。
「やだやだ言ってる割には随分濡れてきてんぞ?まだ直接触れてもいねえのによ」
『ぁ、ぅ…あ…ッ、や、らぁ……っ…そ、こ強く、しな…』
「聞こえねえな…なんなら身体に覚え込ませてやるよ。俺が優しいからってお前安心しすぎてるみてえだからな」
中也のに抱えられてそのまま自室の寝台に移動すれば、中也が私の下着を下ろす。
それにゾッとして嫌な汗が出てくるのだけれど、中也の力になんか敵いっこない。
『や、だ…やめ……ッッ!!?ぁ、あ…っ、な、んで!?なんでこれ…ッやだ!!!やめて!!とめて…ッ!!!』
何故だかよく知った感覚が私の突起にあてがわれ、ひどい刺激が私を襲う。
「泣くほど気持ちいいってか?貰いもんだが…どうやら相当お前の身体はこれが好きらしいな」
違うのに。
こんなの好きじゃないのに。
『や…ッ、やめて……、……さま、やめて下さ…ッ!ごめ、なさいッ!!やめてくださ…ッ』
「何言ってんだよ、敬語なんか使って頼んだってお前、こんだけ濡らしてちゃ説得力も何も____」
『許して下さい…っ、何、でもします、からぁ…っ、ぁう…ッ!!……おに、い様…ッ』
絞り出すような声だった。
感じた声に掻き消されながらも何とか紡いだ声だった。
しかし、少しして突起に与えられていた刺激は止んで、すぐに中也の声が響く。
「ち、よ…?……お前、今何を…」
『ひ…ッ……や、ぁ…っ…』
前髪を掻き分けられるのにさえ怖がって、目の前にあの人がもういないなんて分かってるはずなのに震え上がる。
『ぁ…み、ないで…その目……ッ怖い、から…』
「!……蝶、俺だ。誰だか分かるか?よく見ろ…もう怖ぇ目はしてねえから」
『……ッや…だ…ごめんなさ…こん、な身体で…ごめんなさ……ッ怒らないでッ』
「怒ってねえから、な?お前が悪い所なんか…」
『汚れた身体で…ごめんなさ……ぃ…ッ……』