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第11章 縁というもの


脱がせていいかとまた聞かれるも、恥ずかしさと撫でられて更に興奮してきたのとで言葉が紡げない。
決して嫌なわけじゃない、だけどここを見られるなんて…直接見られるだなんて考えただけでもゾワゾワするのに。

『ぁ…ッ、撫でな……あッ、…』

「……なんなら自分で脱ぐか?」

『!!?そんなの出来るわけ…っ、どっちがいいの』

小さくなりながらもちゃんと聞いた。
どっちがいいのか…どうするのがいいのか。

中也さんは少し間を開けてから、じゃあと口を開く。

「脱いで、脚開いて見せてみろ。背もたれに脚かけてもいい」

『……っ、ん…』

中也さんが私から手を離したため、恐る恐る自分の下着に指をかける。

見られてる…こんなところで脱ぐだなんて。
恥ずかしいけどゾクゾクする……恥ずかしいけど、逆らえない。

この人の目に、逆らえない。

下着をなんとか太股まで外して羞恥心から横を向くと、中也さんが私の耳元に口を近づけて言う。

「…見られて感じるようになったか?濡れて下着と糸引いてる」

『ふぁ…ッ、言わないで……』

「怖がんなよ、可愛いっつってんだ。大丈夫、お前はそこも綺麗だから」

羞恥に目を潤ませつつ、中也さんの言葉で膝を曲げ、スル、と下着を降ろす。
片脚ずつ脱いでいくと中也さんに下着を取られて、見えないところに放られた。

後は、脚を開くだけ…

正面を向くと中也さんが私から離れてまた下の方に戻る。

そんなに、させたいんだ…いつもは言わないだけで、させるのが好きなんだこの人。

両手を軽く握って口元で震わせつつ、意を決して膝を立てる。

見られてる…恥ずかしいところ、全部。
目を細めて顔を熱くさせながら、言われた通り、ゆっくりと膝を開いてそこを見せるように身体を縮こめる。

そして何も言ってくれないのが更に羞恥心を煽ってきて目をキュ、と瞑った時だった。

『…ッ!?……な、っ…ン、ッ……ンンっ…!』

脚の間に入り込むように中也さんがソファーに乗ってきて、口の前で震わせていた腕をどけ、唇にキスを落とされる。
すぐに舌が口の中に入ってきたかと思うと、私が一番心地いいと思えた、舌を撫でるキスをされる。

頭を撫でられながらその気持ちよさに酔いしれていると、中也さんの唇がまだ唾液のたまらない内に離れた。

「よく出来た…綺麗だ」

褒められるのにはやはり弱いらしい
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