第11章 縁というもの
「お前、明日身体動かすような仕事入ってっか」
『ううん、入ってないよ。なんで?』
「言ってもお前の身体に負担をかけるようなもんだからな、確認しといただけだ」
変なところでやっぱり優しい中也さん。
負担…なのかは分からないけれど、まあいつもより疲れそうなのは確かなのかもしれない。
中也さんが私を抱き上げて立ち上がり、ソファーにそのまま私を横にならせる。
『え…っ、今日、ここで……?電気…ッ』
明るいのが気になって中也さんに聞くと、ヒタ、と頬に手が添えられる。
ソファーでするの…?
こんな、色々見えちゃうところで?
「あんま暴れんじゃねえぞ、落ちると危ねぇ」
言って私の額にキスを落としてから、ちょっと待ってろとどこかに行ってしまう。
すぐに中也さんは戻ってきて、何かと思いきやタオルを持ってきたらしい。
それを私の腰元に敷き、ソファーの上で広げる。
今日は本当に下が凄いことになってしまうのだとそれで本能的に察知して、更に腰が疼いた気がした。
私がしんどくなるかもしれないからと枕まで用意してくれて、ベッドでするのとあまり変わりのない状態になる。
違うのは……明るさと中也さんの雰囲気だけ。
中也さんの方も少し興奮してきているのか、さっきから言葉を余り交わさない。
「もう一回腰ちょっと浮かせろ、脱がすから」
『……は、い…』
少し身体を震わせながらも、言われた通りに従う。
直接こんな明るいところで見られるのなんて初めてだ。
ここ…中也さんに、見られるの……?
タイツまで脱がされて下着に手をかけられたところで、腰を降ろして中也さんの手に触れる。
すると中也さんは下からこちらを目を少し開いて向く。
『あ、の…っ、そこ……あんまり、見ないで下さ…ぃ』
「……悪い、今日は聞いてやれそうにねえ」
『へ…っ、あ、あのッ!……はぁ、あ…ッ』
サラ、と太股の内側とお尻を撫でられて、思わず腰をくねらせる。
中也さんはそんな様子すらも真剣に見ているようで、見られているという感覚からどうしても逃れられない。
どうしよう、いつもだったらあんまり見えないから大丈夫なのに。
恥ずかしさが抜けないどころか私、中也さんに見られてるって考えただけで感じてる。
見られてるだけで、ゾクゾクしてる。
「撫でただけでもう濡れてきてやがる…可愛い奴」
