第7章 06
『へーへ、じゃあ私はこれにて失礼っつーことd…』
一同が移動すると聞かされたさんはここが帰り時だろうと皆に声をかけて止まった
リ「…ふむ、見つかっちまったか」
さんが何かを察知したと同時にリボーンも少しわかりづらいが眉をひそめた
綱「どうしたの?な、な、何の話?」
『腰に大層なもんぶら下げた大男がそこかしこに居んだよ
左右どっちの道に抜けてもかち合っちまう、ふざけんじゃねえぜ』
そう言って振り返らずに自身の服の下へ手を突っ込むさん
ディ「物騒な世の中だぜまったく、こんな美人さんが武器振り回す時代だもんなぁ」
そう言いつつディーノも自分の武器であるムチを右手に持った
獄「さんてめえよく気付きやがったな…ムカつく」
全員が全員、今居る場所から動かずボリュームを下げつつ話をする
リ「俺とツナと獄寺、ディーノ達とさん一旦左右に別れてツナの家で合流するぞ
いいか、ちゃんと撒くんだぞ」
『そりゃねえよカウボーイ、ペイは何処から出るんだ?私の有意義な休日はどこにいっちまうんだよ』
リボーンの作戦にさんは唇を尖らせながらもS&W M36を握りシリンダー(弾を込める場所)を確認している
リ「悪ィな、さん。ちゃんと礼はするぞ。お前が絶対に喜ぶモノだ」
リボーンは二ィっと口角を上げる
『ペイが出るならノープロブレムだ、なら私がまず上に行って手薄な方をおせーてやる。綱吉達はそっちから抜けな
ロメオと私は逆。わかってんな?テメェの客はテメェでってことだ。』
「「「…」」」
全員が頷くとさんはつま先で地面を二回トントンと慣らすように蹴って塀に登るとそのまま物置を伝って屋根に登った
そして、すぐに周りを見渡すとぷらんと下げた左手の指が動く
リ「行くぞツナ左だ!!」
綱「え?は?ちょっとーーーー!!??」
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