第7章 06
屋根の上から発砲しようとする敵の肩を撃ち、足元に2発撃って牽制すると綱吉達を逃した
そして、屋根から降りるとディーノとロマーリオに合流する
ディーノとさんが請け負った道には綱吉達を追った敵の倍の人数が居る
配管工なら並盛モリオなどとふざけた名前が塗装されたバンも2台…不自然に止まったその車は恐らく敵のカモフラージュした車だろう
『運がねえな、私もあんた達も』
そして、構えるディーノと至極大事そうにロマーリオが抱えるアタッシュケースに目をやった
ディ「本当にすまねえさん。安心しろ、俺が守ってやる」
先ほどまでヘラヘラしていた男とはまるで別人、鞭を構え顎を引いて背筋を伸ばすディーノ
『はっ!!厄介事持ち込んだ張本人がよく言うぜ!!でも…』
さんは口元だけを上げ歩き出した
『そそるな、その顔は
行こうかナイト様。ここからは殺してもキッズは見てねえんだしよ』
先を歩く背中からでも伝わる異様な空気にディーノはゾクリとした
さんのその手にはいつ抜いたのかもわからないスタームルガーP85とグロック17Lが握られている
ロマ「ボス、ここまで見越した上であのレディをタイプだって言ってるのか?」
腕に抱えるアタッシュケースに力を込めロマーリオはディーノに声をかける
ディ「…あぁ、そうだよ!!!」
そして2人も走り出した
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