第7章 06
獄寺の声に反応し、彼の視線の先へ振り返ったさんとその横からヒョコッと顔を出す綱吉
ディ「ま さ かツナ達の知り合いだったとはなぁ〜レディ
また会えて嬉しいぜ!!」
別れの挨拶を交わして5分も経たずに再度エンカウントとはいやはや
『ヘイヘイ、スイートパイ(可愛い坊や)付き合う相手は考えた方がいいぜ?』
あぁ、なんたる偶然か はたまた運命のイタズラなのか
綱「わ!!ディーノさん!いつ日本に??
っていうかあれッ?さんちゃんとディーノさん知り合いだったの?」
仕方がない
仕方がないことだとも
綱吉は先ほどのいざこざを知らないし、さんがディーノに名前を名乗らなかった事も知らない
そして、今心底嫌そうな顔をしているさんの顔も綱吉は見ていなかったのだから
さんはすぐに満面の作り笑顔を貼り付けて
『Не приходите.(こっち来てんじゃねぇよ)』ニコッ
綱「ええぇ!!!?何語ォーー!?」
イタリア系のディーノにロシア語で悪態をついた
ディ「Слова плохие.(口が悪いぞ)」
だが、ディーノも負けじと笑顔で返事をした
獄「っと…今のはロシア語ですね、十代目…」
その横で獄寺はコッソリ答えを教えていた
ディ「さんってんだなァ。ジャッポーネ特有の綺麗な響きの名前だぜ。
ツナの知り合い同士、仲良くしてくれよ?」
ディーノは右手を差し出し友好のポーズをとる
こうまでされたら逃げられないか、さんは仕方なく握手に応じようと右手を動かした
獄「おい!!跳ね馬!!テメェこんな大勢引き連れて何しに来やがった!?」
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