第7章 06
ディ「ヒュー、ジャッポーネも捨てたもんじゃないな。稀に見る美人だったぜ!
それに、気位が高ェっつーか、ああいう気の強そうなタイプ…俺好み。」
さんの背中を見送るディーノは、彼女が路地を曲がるまでその姿を目で追いかけていた
ロマ「名前も教えてもらえなかったくせに、この人は何を言ってるんだか」
「「「ぶぁっはっはっ!!」」」
キャバッローネファミリーの若きボス
跳ね馬の異名を持つディーノは、部下に街中で大笑いされたのであった
ディ「バッk…るせぇ!!!ったく」
羞恥心から顔を赤らめながら大笑いする部下達を黙らせると、ディーノは自分の左手のアタッシュケースを恨めしそうに見つめ
ディ「ラヴォーロ(仕事)がなけりゃあ、ゆっくりお茶でも誘えたんだがな」
頬をポリポリとかくディーノ
「いやいや、ボス…よく考えてみろ。」
ロマ「うんうん、日常的にパルクールやってる様な活発レディがデートでボスの天然見てどう思うか…」
今度は一同腕を組み哀れみの眼差しを送る
ディ「泣きそう」
ディーノは左手のアタッシュケースが滑り落ちそうなくらい肩を落とした
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