第5章 04
「あ…あの…」
ある日の放課後
さんが街探索を兼ねて1人でぷらぷらしていると見知らぬ女に声をかけられた
とは言え彼女が着ている制服は並中のもの
さんはきょとんとその女を見る
「2年の名無し先輩ですよね?」
どうやら彼女は並中の1年生らしい
『そだけど…何?』
彼女曰く さんは転入してきて間も無いが勉強もスポーツも優秀な上 ルックスも抜群 性格はそっけないとの噂だが憧れであるとの話
いきなりまくし立てられる様に褒められれば 流石のさんもタジタジと言ったところ
しかも声をかけてきた女はなんとも気の弱そうな雰囲気の子だ
荒っぽく追いかえすことも出来ない
『あ…あぁ…サンキュ』
少し照れた様に頬をかけばニッコリ可愛らしく微笑む女
「先輩、もしお時間ありましたらお茶でもどうですか?私 ケーキの美味しいお店知ってるので!!」
腕を引っ張られニコニコと楽しそうにしている彼女をみてさんは断ることが出来ず
『わ、わかったから…わかったから引っ張るな!!』
お手上げと言わんばかりに同行することになってしまった
獄「ん?アレはさんと…」
綱「え?さんちゃん?本当だ!!よかった〜友達できたんだね!!」
山「でもよ、ツナ…あんな子うちの学校に居たか??」
同じく放課後の商店街に居合わせた綱吉 獄寺 山本の3人にその場を見られていたことをさんは知らなかった